友部正人 「にんじん」
今回はフォークの名盤を紹介します。
友部正人 (ともべまさと) 。
たまと共作をしたり、真島昌利、銀杏ボーイズの峯田くんなど日本のミュージシャンにも影響を与える人物。
その中でも代表作でもある、昨日個人的に聴いていたにんじんを今回は取り上げようと思います。
フォークの歴史は長く、
特に日本では多くの人に馴染みがあります。
外国人がリズムでグッとくるのに対して、
日本人はメロディでグッとくると言われているため、民謡だったりフォークが普及していったのは
そのためです。
フォークもいろいろ名シンガーがいて、名盤も
多いのですが・・・
友部正人の特徴は一言で言えば、
アジがある。
何回も聴きたくなるんです。
決して彼は歌が上手いとはいえないけれど、
ボブディランみたいにクセがあって、曲の合間に吹くハーモニカがなんとも感情を揺さぶる。
本人もボブディランからすごく影響を受けている、と答えているし。
かわいいんだよな、なんていうか。
素直さが歌声に混じってる。
変にかっこつけてない。
60年〜70年代に影響を受けた音楽をうまく自分なりに解釈してアウトプットさせてる才能。
最近もかっこいい音楽はたしかに生まれているけれど、レコードだったりカセットがリバイバルしてるのはこういう昔に生きていた人達の歌のほうがうそいつわりがないからなのかなとも思います。物事を切り取るにもアイデンティティがあって、センスがいい。今聴いても色あせない音楽が昭和には多い気がします。
一本道、君がほしい、長崎慕情っていう曲があるんだけど、メロウで、心にグッときます。
ドーキング自転車ブルースって曲は新しいし、明るくなる。ほんと日本のボブディランだ。ってにやける。
めんどくさい毎日ばっかにおすすめの1枚です。
泥臭くて、でもほっこりして、スッと聴ける。
お茶なんかしながら
いろいろ考えながら
聴いてみたりしてもいいかもしれません。